ばぐとらぶごる

開発者もすなるぶろぐといふものを、エンバグ野郎もしてみむとてするなり。

しゅるべん:シュールストレミング勉強会

11月29日、大阪市内某所―――

お ひ る ご は んを食べるだけのために集まった11人の男女。

その中の一人に "所長" と称される一人の男がいた―――

その昼食会を企画したボス、桜井ゆなみ嬢に、うかべんのスピーカーを依頼するのが目的…のはずが、いつのまにか昼食会自体が目的になってしまった。つまり、ただの昼食ではないわけだ。

そう、メインディッシュは……シュールストレミング

1100時 集合→開催場所へ移動

1100時、大阪市御堂筋線中津駅。作戦決行場所にもっとも近いこの駅から歩くこと数十分。

「屋外の風通しの良いところで開缶」を真に受けて、淀川河川敷が作戦遂行地点に選ばれた。

しかし、悪食の呪いは、移動中から始まっていたのであった―――

角を曲がると突然現れた黒猫!災難の予兆に違いない!!*1

地獄の始まりを告げる猫に恐れおののきながら*2辿り着いた場所、なんとも殺風景な河川敷だが、その何も語らない風景こそが、地獄への入り口を示すものなのだ!

1200時 昼食会準備

三途の川にすら思えるその恐ろしい風景の中に、ぽつんとたたずむベンチ4脚。我々を手招きしているかのようだ…!せっかくだから俺はこのベンチを…ん?なにか立て看板があるぞ?

なんと―――!きっと、きっとこれは、我々のような罪深い者たちが前にも来て、そして地獄の蓋を開けていった証拠…!*3

しかし、しかし我々は、この程度であきらめるわけにはいかないのだ…!

これが我々の昼食会の全容である。さまざまな食物に混じって、自ら危険を告げるような赤!

そして、劇物級の扱いを要する史上最悪の食物を扱うために用意された手袋!!!

これは、これは、本当に、地獄を見にきてしまったのだ!

だが、我々には使命がある!必ずやこの地獄の食物を制覇し、そして生還してみせるのだ…!

いざ、いざ開缶…!!!

1230時 そして地獄へ…

地獄の蓋が開いた割には、周囲に漂わない悪臭。なんだこの程度かと近づいたその瞬間。

風が、止まった……

ぎゃあああああ!!!

身もだえる、いやその前に吐き気を催して倒れるぽな!脳天に突き刺さる、明らかに食べ物ではない刺激!*4

そう、やはりこれは地獄の蓋なのだ…!

しかし、使命は蓋を開けるだけではない。「制覇する」こと。

食物に対する制覇……つまり、食べること。

おすすめの食べ方、チーズ等をいっしょにパンではさんで食べ……食べ……

……この臭気の中、どうやって乗せて挟めというのだ……

いや、ここで諦めてはいけない。パンとチーズでごまかし、なにもなかったふりをしてかぶりつくのだ……

がぶっ。

ぎゃあああああ!!!!!

そして、そして、かぶりついた断面から悪魔の汁が手に垂れた!!!よりによって手袋をしていない片手にだ!

うおーっ!!!!!!!

わたしは さけびごえを あげ じごくのかんの なかへ ホップ ステップ ジャンプ…

かーるいす!

わたしは あくしゅうまみれに なってしまった。


ざんねん! ぽなの ぼうけんは ここで おわってしまった!

*1:とても人懐っこいかわいいにゃんこでした。なでなで。にゃーん。

*2:すりすりしてくる猫に萌えながら

*3:本物「バーベキューは全面禁止」

*4:たぶん「掃除も消臭もしていないトイレのにおい」