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以下は、去る2月13日、瀬戸内をぐるりと巡る旅行の最後において、不可解な失踪を遂げたばぐとら研究所代表が残したEeePC上から発見されたテキストファイルである。
極度の疲労と混乱の状況下で書かれたと考えられる支離滅裂な記述が最後に含まれるが、そのままの形で掲載する。
ルール
- SAN値33より開始、回復あり
- あらゆる方法を尽くして計画を遂行せよ
スターティングメンバー
前章 いともたやすく行われるえげつない計画
その計画の端緒は、畝傍氏とヒノハル氏が「道後温泉あれ」とつぶやいた所から始まる。
普通の人ならここで、松山往復の単純な行程を考えるところであるが、この計画に乗った私が「南海フェリーを使わずにッ!四国に渡れるかッ!」という難解な発言をしたところから、悲劇が始まったのだろう。それゆえに、悲劇の元凶となる私は何らかの形で贖罪すべきだ。
結果として、2泊3日で瀬戸内600kmをレンタカーで走行する計画が組まれたのであった。
以前の大崩壊計画の反省を生かし、比較的余裕時間のある予定表が組まれ、3名は即座に承認・決定した。比較的距離はあるものの、ゆったりと温暖な瀬戸内を巡り、開発その他の疲れの骨休めをする予定であった。
しかし。畝傍・ヒノハル・ぽながコアメンバーとなった旅行が、正常に遂行されるはずがない……
第1章A 雪、無音、南海にて。
2月11日、金曜日。休日の朝、窓の外を見ると、白一色であった。
私の住む地域では数センチ程度積もる雪は常にある。特に珍しいことではない…はずだった。
踏み出した足は…ずぶり、と、白い平面に突き刺さる。
ぎゃあああああ!
SAN値 -1 (32)
仕方ない。とりあえず駅へ行こう。
幸い、運行に定評のある近鉄のこと、このような線路が埋もれそうな雪の状況でも、特に問題なく運行が行われている。相当警戒して最短時刻より30分余裕を見た出発であったが、スタートで4分延、結局12分延程度で、ひとまず難波へと到着。これより南海へ。
温暖な気候の中を走るはずの南海本線だが、この日は異常な寒さのせいか、地面に白色しかない。難波近辺の北のほうならともかく、南へ進んでもいっこうに改善される気配がない。
フェリーへの乗り換え時間は40分程度あり、集合に問題はないだろうが、ふと不安になったため、全員の集合状況を急遽確認することとなった。
このフェリーを逃すと、次は3時間近く後なのだ。落とすことはできない。
……え?ヒノハル氏が早めに着いたから南海高野線とJR和歌山線で遠回りをしていたら、和歌山線が不通だった!?
ぎゃあああああ!!
SAN値 -2 (30)
……え?某氏が逆方向の電車に乗った!?*1
ぎゃあああああ!!!!
SAN値 -4 (26)
し、仕方ない。やむを得ない。3時間…待とう…
第1章B せっかくだから俺はこの第二期キャラを選ぶぜ!
総員乗艦!作戦目標、アレゲキャンペーン!
アンケートに答えるとキャラクター関連の粗品が出るということだ。
堂々と「このキャンペーンのために来た」にチェックをして提出した*2ところ、目の前に4つの選択肢が出された。下敷き2種、缶バッジ2種である。
「よし全部よこせ」「だが断る」
アレゲキャンペーンもとい南海フェリーニューキャラクターには2人居る。和歌山100%の青基調の子と、徳島ミックスの緑基調の子だ。かわいい。
SAN値 +3 (29)
本次作戦のタイミングは、ちょうどその2人目のお披露目と重なり、乗客も鈴なりに……あ……れ……
いかん。これはいかん。最盛期の連休には寝るスペースもないぐらいの乗客数だったのに、これはどういうことだ。
みんなフェリー乗ろうぜ!(特に徳島航路)
ちなみに、作戦参加者の中でも、2人目のほうが好評でした。曰く「1人目のヘソ出しなんてあざとい」。いや…えーと、うーん……まあ、それもいいじゃないか。
第1章C 赤城乳業(株)
- 追加メンバー
「よし、目的も果たしたし帰ろうか!」「早いわアホ」
3時間遅れで徳島に渡り、レンタカー営業所に直行。ト○タレンタカー徳島店の人に頭下げまくりながら、車を借りる手続きとなる。
ピーク時8名となる車の旅にもかかわらず、ドライバー不足である。当初の予定ではおそらく主力となりうるドライバーは私も含め2人であった。
「つまり、2台借りると全行程運行で死亡フラグ…なわけだ。」「なら1台にすればいいんじゃね?」
8人が余裕で乗れる車といえば……もはやふつうの車にはない。選択肢となりうるのはただ1つ、W4クラス*3:ハイエースグランドキャビン。
そして本日のびっくりどっきりカー登場!
「でけええええええええ!!」
商用車ハイエース*4より長くて高くてでかいこの貫禄。まともに運転可能な人員はさらに限られてしまう。
「これ、ハンドル操作気を抜いたらがりがり横こするんじゃね?」
そりゃこするだろう。回転半径なんてずいぶんでかいのだから。
「こすったら今日からあんたガリガリ君ね。」「だれがうまいこと言えと」
「ガリガリ君♪ガリガリ君♪ガリガリ君♪」「やめれえええええええ!!」
「ノンオペチャージ*5おいしいです。もぐもぐ」「やめれえええええええ!!」
SAN値 -2 (27)
さて。本来はここから美術館を予定していたのだが、そんな時間などありはしない。とりあえず徳島らしい何かを見た後で、夕食を食い、香川県金刀比羅宮のふもとにある宿まで常識的な時間までにたどりつくというミッションが待っている。失敗すればその日のお風呂は抜きだ。
現在時刻は16時半。デッドラインは22時。一行滅亡まであと5時間半……
第1章D トルネードスピン
「徳島らしいものってなんだ。」「とりあえず渦潮でも見とくか」
いや、まあ、ほかにいくらでもあるが方向が違うので仕方ない。
さて、渦潮である。とりあえず狭いところを水が流れて地形的な都合で水が暴れるわけだが、そんなところに昭和の時代に橋をかけてしまった人たちがいる。無茶しやがって。
しかも設計は瀬戸大橋と同じく道路鉄道併用橋である。ますます無茶しやがって。
……しかし道路専用で明石大橋ができてしまった今では、ずいぶんと無駄になりそうなにおいがする準備施設となってしまった。
「もったいないから鉄道予定空間にキャットウォークの豪華版でもつけて観光地にすればいいんじゃね?」
という非常にわかりやすい内容で出来上がったのが、「渦の道」と呼ばれる施設である。
当然下もきちんと見える。……らしい。
そう。「らしい」ということは、現物の開館時間に間に合わなかったのだ。最終入場が16時半。車が動き出したのも16時半……
誰だこんな計画承認しやがったやつは!!!俺だ!!!!!
SAN値 -2 (25)
薄暗くなり、店のたぐいが全部閉まり、駐車場の料金収受も諦めてしまった17時半。とりあえず渦潮らしき何かは見えたものの、ずいぶんとがっかり状態の6人。……そして鉄道準備工事の跡に萌える約2名(ヒノハル・ぽな)。
第1章E バーニング・ミートと死の駐車
もうやめて!一行の体力はゼロよ!もう勝負はついたのよ!
「疲れたし肉でも食うか」「近くに携帯で焼肉屋見つけた」
情報化バンザイ。もうこれでどこでも肉が食えるね!とっとと急ごう!!
……なんだこの狭い駐車場は。
「ガリガリ君♪ガリガ…」「やめれえええええええええええええええ!!!」
SAN値 -3 (22)
結局肉を食い終わったのは20時過ぎ。デッドライン(風呂終了)は22時。そしてまだ徳島。
……これは早くも終了のお知らせである。
「エターナルフォースおふろ。ぽなは死ぬ。」「やめれええええええええ!!!」
仕方ない。休憩無しでかっ飛ばすか!
〜〜〜1時間半後〜〜〜
ぜーはーぜーはー。な、なんとか……こんぴらさんの近くに……やっと……。
や、宿が見えた……駐車場を……ちゅうしゃ……ちゅ……
……ど、こ、だ?
ああ!このウルトラ狭くて入れたら運転してた人も降りられない上に目の前がすぐ狭い二車線道路に面しているところにバックでいれろと!なるほどね!!!
……おい。
「ガリガリ君♪ガ(ry」「やめれえええええええええええええええええええええええええ!!!!!」
SAN値 -5 (17)
次回予告
すさまじい計画性の無さによるどうしようもないエクストリームっぷりに、ぽなのSAN値は早くもスタートの半分に!果たしてこの旅行から生きて帰ることができるのか!
ネクストポナンズヒント!
「ブリザード」
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