第一章：漆黒の闇、最果ての地

この記録は、2012年5月3日に行われた、列車と車を使い本州の端まで向かう、名状しがたき最果てのようなものの記録である。

画像	名前	説明
	所長たん	ばぐとら研究所代表。筆者の"ゴースト側ミラー"。ゴースト。
	ばぐたん	相方。ツッコミ。バグ。
	ラーシェ	ディーゼル機関車 DE10 3001号機…だった子。ゴースト。ボケ役。
	ティセ	ディーゼル機関車 DD16 303号機…だった子。姉の解説役。
	筆者(ぽな)	実際に旅をした変態。ほとんど喋らない。
	ヒノハル	日野春鉄道人間工学研究所長。ほとんど喋らない。

昨日夕方まで仕事をしていた三重県民が、なぜか仙台からおはようございます。睡眠時間がひどいことになっていますが、本日も精一杯エンバグいたします。
さて、なんで昨日必死こいて仙台まで1000kmも爆走したのか…理由は簡単です。もっと先へ行くための布石にするからです。…そろそろ見えてきましたね？それでは1時間後の移動開始までお待ち下さい。
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所長たん：おはようございます…ということで。このつぶやきは午前6時の発言です。ちなみに昨晩の宿到着は午前0時過ぎ、就寝は午前1時です。
ラーシェ：寝不足はテツの敵！だめだよちゃんと寝ないと！
所長たん：いや……そこは女の子だし、美容の敵とかなんとか……
ラーシェ：美容？寝不足ぐらいで朱色4号の塗装がハゲるわけないよ！
所長たん：と、塗装……

仙台→新青森

<エンバグ二人旅> L:仙台東北新幹線 06:40 [はやて/3095B] 新青森 E5/10+E3/6両 10 7 両目ク"イ"514-2
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ティセ：3095B列車、はやて95号、仙台始発の新青森着最速列車です。
ばぐたん：……このためだけに、昨晩のネタ移動があったわけね。
所長たん：仙台始発のE5系はやてとE3系こまちの組み合わせでした。この後の列車は満席だらけで全滅ですし、この列車自体も通常の指定席は埋まっていたわけですが。
ラーシェ：ク「イ」って何……？ブルジョワの予感……
ティセ：解説です。車両の等級はイ・ロ・ハの順にカタカナで表わされ、ロがグリーン車、ハが普通車……そしてイは昔に廃止された「一等車」でした。
所長たん：ここであえて廃止されたはずの「ロ」より上の「イ」を書いている、7両目ということはE5系青森方の1両目、10号車……そろそろわかりますか？

さて、第一章は仙台からのスタートです。第零章でかっ飛ばして仙台に乗り込んだのは、仙台始発の東北新幹線初発に乗るためだったのでした。
しかし切符探した時点で普通車指定席は一杯。「じゃ、いっそE5だしグランクラスは？」「あいてます」
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所長たん：グランクラスです！（ドヤッ
ばぐたん：…何やってるんだか。
所長たん：きっと大阪のJR難波駅なんかで仙台発はやて95号のグランクラスが発券されたのは初めてですよ！
ばぐたん：そりゃ、そんなおバカさんは後にも先にも居ないわ。
所長たん：購入時の4/29の時点で、普通車指定席は満席でした。ここで自由席か、どうしても指定が欲しいなら通常のグリーン車かという選択が入るわけですが、あろうことか全部すっ飛ばしてグランクラスありますかと聞いてしまったのです！
ラーシェ：グランクラス差額\5,000-、グリーン料金を足して合計\9,000-があれば、もっと宿を豪華にするとか、何かほかにかけたほうが…
ティセ：東京発で長時間満喫するならともかく、仙台発で時間が短いのも問題ですね。
所長たん：鉄道車両のあなた達までツッコミ入れないで……悲しくなるから……

@CoHALn 朝飯食いそびれたので、グランクラスの軽食がものすごいうまいです…
サービス・椅子共に飛行機のプレミアムクラス以上であります。乗り心地は地上走行だから当然上ですな。
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所長たん：単純に差額を考えると、旅客機国内線の「プレミアムクラス」「クラスJ」の類いが競合かと思います。季節と上り下りで変わる軽食付き、飲み物無料、あたりはそれを意識したサービスと見ています。
ばぐたん：さっきの紹介サイトを見ていると、座席も内装もかなり旅客機を意識してるわね。というか同じ。
所長たん：ええ、それもあってかどうかは知りませんが、旅客機陣営もサービス向上をしはじめたという…
ばぐたん：そりゃ、いつでもそれなりの価格で、極めて手軽に乗れて、定時性はガチの新幹線にこれを始められたら、目の色が変わってもおかしくないわね…
所長たん：さて、快適な旅を！と座席に体を沈めたところ、何か情報が入ったようです…？

【交通情報】 06時55分東北新幹線は、郡山〜白石蔵王駅間での停電の影響で、東京〜仙台駅間の上下線で運転を見合わせています。
すいませんまた運命バグりました。…ウチらは仙台から北だけどな！
いやー恐ろしいですねー世界までバグらせるなんて(棒読み)
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所長たん：仙台出発直後のまさかの停電トラブル。郡山〜白石蔵王といえば、仙台直前の電力供給区間になりますね。
ばぐたん：これはさすがにまたバグらせたと言われてもツッコミし返せないわね。
ラーシェ：昨日通過した時に、スレ違いざまに変電所に何か仕掛けたんじゃ。
所長たん：まさか。ただの偶然ですよ。ただの。
ティセ：この電力供給トラブルのため、この時点で正常に運行可能な列車は、下り3095B/3095M・93B・97Bのみになりました。上り方向は仙台から先で詰まりますし。

八戸を出ました。ここから先が東北新幹線の最新の開業区間ですが、id:hinoharuはまだ乗っていません。いや私もですが。…で、hinoharuは他のJR線はすべて乗っているわけです(九州新区間も)
つまり、新青森到着時点で、id:hinoharuはJR線完乗タイトルを奪還となります！皆様、呪いの減点の準備をしてお待ちください。
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所長たん：そんな情報をよそに、走り続けます。時々すわり心地の良さに寝そうになりながら。
ばぐたん：座り心地というか、単に睡眠不足なだけじゃ…
ティセ：ところで、ここで同行の日野春鉄道人間工学研究所長さんが、東北新幹線の新しい区間にやっと足を踏み入れ、新青森到着時点でJR線完乗タイトル奪還となったわけです。
所長たん：ちなみに、前回の完乗地点は、関西本線河原田駅でした。
ティセ：実は鶴見線海芝浦駅で完乗記念！と一度やったものの、よく確認してみたら以前亀山近辺を利用した際に特急利用だったため、バイパスの伊勢鉄道線を通過してしまったことに後から気づいたというオチもあったそうです。

新青森。……この先は今がんばってます。 #ponatra http://twitpic.com/9gjka3
しばらくの間、運転士担当のため、 id:hinoharu もあわせてご覧下さい。
https://twitter.com/#!/search/realtime/%23ponatra

ティセ：完乗タイトル奪還おめでとうございます、ヒノハルさん。
所長たん：というわけで、新青森駅に到着です。まだ少し先まで行ったところで終点になっていますが、この先は今工事中で、ひとまず函館までつながります。

ラーシェ：下りの臨時列車がいっぱいだね……
ティセ：合計11列車追加の特盛状態ですね。通常こういった列車は、あらかじめダイヤを決めておいて、それに乗せて運転されますが、それを下りのみすべて運行した上で、さらに積み増したような感じさえします。
ラーシェ：まあ、今めいっぱい運ばなくてどうするの、っていう時期だしね。
ティセ：上りは1本追加だけですから、残りの上り側は回送列車だらけになっている気もしますが……

新青森→竜飛

所長たん：さて、ここからはレンタカーを借りて、さらに本州の突端を目指します。
ばぐたん：もっとも、天候もバグっているようね。
所長たん：ええ、雨と風が吹き荒れてけっこう大変ですね……

所長たん：途中、津軽今別、という駅に寄りました。道の駅もありますので一休み。しかしその実態はこちら……！

ラーシェ：この駅、どうやって使えっていうんだろうね。
ばぐたん：一応、2往復あるから、どちらの方向にも日帰りはできるわね……
ティセ：青森方向へは、隣に津軽線津軽二股駅もありますよ。こちらは1日5往復もあります。
ラーシェ：…ああ、突端まで津軽線延びてるのに、なんで使わないんだろうと思ってたアタシが悪かったよ…

ここまできました。 http://twitpic.com/9glsyq
<エンバグ二人旅> L:青函トンネル記念館体験坑道線 13:10 [普通/21レ] ~~竜飛海底~~体験坑道 1両
https://twitter.com/#!/search/realtime/%23ponatra

所長たん：さて、青函トンネル本州方基地龍飛、につきました！
ばぐたん：「元」「跡地」でしょ。目当てはその工事用トンネルの上に建った記念館。
所長たん：まあ、そうなんですけどね。ちなみにここから、工事・メンテナンス用のケーブルカーで実際にトンネルの作業用通路まで降りることができます！
ティセ：実際は、非常の際の避難用器材としての位置づけがありますので、どうせ動く状態を維持するなら、いっそ観光用として使ってしまおう、というものかと思います。一石二鳥で良いですよね。

ティセ：さて、降りてみましょう。入口はトンネルと建物にそれぞれ頑丈な扉があり、二重扉になっています。
ラーシェ：閉めておかないと、列車の通過の風が大変なことになるから？
ティセ：いえ、どちらかというと、火事が起きた！という非常時に、避難通路に煙がまわらないよう、送風機で避難通路側に軽く圧力をかけて、全部排煙トンネルから抜けるようにしてあるからでしょう。さすがにここまで通過の風は来ませんからね。
ラーシェ：うわ……ガチの避難設備なんだね。