この記録は、2012年5月5日に行われた、ひたすら特定のディーゼル機関車を追いかけるだけの、名状しがたき意地のようなものの記録である。
画像 | 名前 | 説明 |
---|---|---|
所長たん | ばぐとら研究所代表。筆者の"ゴースト側ミラー"。ゴースト。 | |
ばぐたん | 相方。ツッコミ。バグ。 | |
ラーシェ | ディーゼル機関車 DE10 3001号機…だった子。ゴースト。ボケ役。 | |
ティセ | ディーゼル機関車 DD16 303号機…だった子。姉の解説役。 | |
筆者(ぽな) | 実際に旅をした変態。ほとんど喋らない。 | |
ヒノハル | 日野春鉄道人間工学研究所長。ほとんど喋らない。 |
羽後本荘→酒田
<エンバグ二人旅> 第3章 3軸台車を追って
https://twitter.com/#!/search/realtime/%23ponatra
おはようございます。ご乗車ありがとうございます。この列車は、居ない間に新ゴーストがリリースされまくって対応が後手後手になっている臨時特急エンバグ二人旅2号、東京行きです。羽後本荘を出ますと、新潟・大宮を経由し、東京へまいります。
- ばぐたん:3軸台車を追って……って、なにこれ。
- 所長たん:軸が3つある、鉄道車両的な意味での台車を追いかけます。
- ばぐたん:いや……だから。ちゃんと説明しなさいって。
- ティセ:3軸台車…昔はとある展望車など、重たそうな車両に履かせて、1軸あたりにかかる重み*1を分散し、線路にも機械構造にもやさしいものを狙う設計がありました。
- ばぐたん:そりゃ、車輪があればあるほど、力が分散して重いものを運びやすくなるわね。
- ティセ:とはいえ、3軸もあると、真ん中の軸がカーブを通過する時に邪魔になったり、台車の構造が複雑になったりしますので、近代以降は、ある1グループを除き、採用されることはありませんでした。
- ばぐたん:除き、ということは、たった1例だけどあるんだ。
- ティセ:はい、それがつまり……
- ラーシェ:じゃーん!アタシです!
- ばぐたん:……ああ。
- 所長たん:正確には、DE10、DE11、DE15、DE50の4形式ですが、これらはすべてDE10の設計を端に発する派生形式ですので、「1グループ」ということです。
- ラーシェ:DE15なんか、DE10に除雪用の機械ひっつけただけだしね。だからアタシの元の名前は、DE15 1001って言うんだけど。
- ティセ:ちなみに、DE11は姉さんが太って体重が重くなった姿、DE50は同じく姉さんがスー○ーキノコで巨大化した姿です。
- ラーシェ:そんな無茶な説明しないで……だいたいあってるけど……
どう考えてもこのまま行くと完全にルート確定なのでもうバラします。ついでに東新潟所属のヤツを追っかけます。 [WANTED] DE10 3001の運用状況 4/25に黒井駅で目撃証言あり?
https://twitter.com/#!/search/realtime/%23ponatra
DE10 3001の運用状況について何かわかる方は、端くれの情報でもいいのでお知らせ下さい。たぶん休みなので、現場へのムド回送なしで東新にこもってるんだろうとは思っておりますが。
うむむ、黒井駅の状況を見ていると、やっぱりあっちに出張中かな……
- 所長たん:さて、この時点で羽後本荘駅にいます。当初の旅程では、実は酒田港駅・酒田臨港開発線を楽しみ、ついでにラーシェさんを追いかける計画でした。
- ばぐたん:で、例によって計画が狂ったのね。
- 所長たん:ええ、調べておかなかったのが悪いのですが、2012年3月改正を区切りに、普段居る場所が変わったらしく、最新の目撃情報はなんと黒井駅……
- ばぐたん:黒井駅って言われてもわかんないわよ。
- ティセ:簡単に説明しますと、以下の通りです。
- ばぐたん:全くの逆サイド、しかもものすごい遠いじゃない!
- 所長たん:ええ、調べておけばよかったんですが、よりによってこんなところに…
- ティセ:姉さん、なんだってこんなところに。
- ラーシェ:それをアタシに聞かないで…。仕事のあるところに行くだけだよ。
- 所長たん:黒井駅ってどこだろうと、朝から調べていて、かなり絶望を感じましたよ。
- ばぐたん:そりゃこんなの即刻諦めるでしょ!
- 所長たん:だと思います?
- ばぐたん:……やっぱりやるのね……
<エンバグ二人旅> L:羽後本荘 羽越本線 07:40 [普通] 酒田 3両/701系
https://twitter.com/#!/search/realtime/%23ponatra
女鹿 に停車しましたが通過扱いでした (注:この列車は普通列車です)
酒田→新潟
<エンバグ二人旅> L:酒田 羽越/白新線 08:54 [特急/いなほ6] 新潟 6両/481系3000
https://twitter.com/#!/search/realtime/%23ponatra
- 所長たん:さて、当初目的地、酒田駅……のはずなんですが。完全スルーします。
- ばぐたん:ああ、予定をまた壊しちゃって……
- 所長たん:酒田臨港開発線をご覧になりたい方は、こちらをどうぞ。そしてこの駅で、先に新潟からの新幹線の切符も買ってしまいます。
- ばぐたん:あわてんぼうね。そこまで準備しなくても、まだ朝よ。
- 所長たん:いえ、単に、新幹線乗継割引で、在来線の特急券が半額になりますから、それを狙っただけです。
- ばぐたん:そのあたりだけはちゃっかりしてるのね。
ぬったりしていってね!
https://twitter.com/#!/search/realtime/%23ponatra
デッドセクション を通過しました
村上 を出ました
エミリ を更新しました
所長たん を更新しました
たぶん エンバグしています
坂町 を出ました
東新潟機関区
DE10 3511と3507が居た。ラーシェは居ないな……
https://twitter.com/#!/search/realtime/%23ponatra
- 所長たん:新潟駅を出て、少し東北方向に戻ると、JR貨物 東新潟機関区です。
- ティセ:日本海側の大拠点、新潟貨物ターミナルに併設されたこの機関区には、ターミナルの需要を満足するべく、見ての通りたくさんの電気機関車が配置され…ていると思いきや、実はこのずらりと並んだ電気機関車、1両も所属していません。
- ラーシェ:そうなの!?いつもぞろぞろ誰か居るから、てっきりここが家なんだと…
- ティセ:実は赤いのは富山か仙台、青いのは高崎所属です。
- ラーシェ:じゃあ、もしかして東新潟がおうちの子って…
- ティセ:姉さんとその姉妹、DE10型だけです。
ラーシェの家(JR貨物 東新潟機関区) http://twitpic.com/9hevuy
https://twitter.com/#!/search/realtime/%23ponatra
- 所長たん:問題。空欄に入る文字を答えなさい。
- ばぐたん:「関」。
- 所長たん:少しは悩んでくださいよ……
- ばぐたん:さっき答え言ったでしょ。
東新潟→黒井
- 所長たん:さて、冗談はともかく、ラーシェさんはここには居ませんでした。
- ティセ:少なくともここの所属である以上、少なくともこの周囲には居るはずです。この時点で周囲の地図を見ますと、新潟車両センター・長岡車両センター・新津駅・焼島駅・長岡駅・黒井駅・直江津駅……ざっと見ただけで、居そうな場所はこんなにあります。もちろん通過したはずの酒田に実は居ました、という可能性もゼロではないわけです。
- ばぐたん:ものすごく当たる確率の悪い博打じゃない。これ。こんな状況で黒井駅一点集中とか正気?
- 所長たん:一度一箇所に常駐しはじめると、検査や故障でもない限り、わざわざこの距離を動かすのは効率が悪いですからね。黒井駅で見かけた、しかも最終目撃情報が4月後半、ということは、さらにしばらくの間、黒井駅に貼りついている可能性が高いわけです。ともあれ、行ってみればわかりますよ。
- ばぐたん:そんな適当な妄想に近い予想で本当に当たるのかしらね……
- ばぐたん:で、脇目もふらずずいぶん走って黒井駅までやってきたわけだけど。
- 所長たん:………
- ティセ:貨物駅としての黒井駅は、コンテナ貨物取扱駅です。日本海縦貫線系統の高速貨物列車が、1日上下あわせて6本程度停車します。昔は様々な専用線がこの駅からのびていましたが、一度トラック輸送に切り替わって廃止になり、しばらくして安全とエコの観点からコンテナ輸送として鉄道に戻ってきた、という経歴もあります。
- 所長たん:………………
- ティセ:そして、この駅で一部貨車の連結・開放を行うため、入換用機関車として、姉さんをはじめとした、東新潟所属のDE10系がここまで出かけてきて働いています。……が。
- 所長たん:………………………居ないいいいいいいいい!!!!!
- ばぐたん:ディーゼル機関車はおろか、貨車すらもほとんど居ないわね。
- 所長たん:休みに貨物関連を追うという行為自体が、間違いだというのか……!
- ばぐたん:間違いに決まってるじゃない。
- 所長たん:うぐぐ……そうだ!近くに!近くに何かいっぱい側線がある駅は!?
- ティセ:隣の直江津駅に、直江津運輸区があります。でもこれ、JR東日本さん所属ですよ?
- 所長たん:ああ……やっぱり。やっぱり無理だね……。貨物時刻表も忘れてきちゃったし……。ごめん。ごめんなさいラーシェさん。働いている貴女に会えそうにないです……
- ラーシェ:あきらめんなよ、あきらめんなよ、お前!どうしてそこでやめるんだ、そこで!もう少し頑張ってみろよ!*3
- 所長たん:!?
- ばぐたん:……まあ、ダメもとで行ってみるべきよね。隣の駅で、10分もあれば着けるわけだし。
- 所長たん:……そうですね。偶然というものは、こうやって引き寄せるものだということを忘れていました。万が一の可能性を求めて、あと一手だけ、頑張ってみましょう。
黒井→直江津
- 所長たん:というわけで、直江津駅東側の、側線のいっぱいあるところまでやってきました。とはいえ……*4
- ばぐたん:少なくとも見える範囲には、あの目立つ朱色は居ないわね。
- ティセ:首都圏で使われていた車両が停まっていますね。あれは京葉線の205系でしょうか。使われなくなって疎開中といったところですね。
- 所長たん:さて、まああまり規模も大きくありませんし、探す場所は絞れそうですね。見える範囲にないということは、あの真ん中の建物の中でしょうか。何かあるような気がしますが…まさか、JR東日本さんの施設内に、JR貨物さんの機関車が……
- ばぐたん:とりあえず、建物の反対側から狙うわよ。公道からだからちょっと遠いけど、望遠レンズで狙えるでしょ。
- ばぐたん:なんだか遠くに、見覚えのある朱色の箱が見えるわね。
- 所長たん:番号は見えますか!?
- ばぐたん:でぃー。いー。じゅうの、さん、ごー、いち、さん……
- 所長たん:……DE10 3513号機ですか。残念。
- ティセ:妹さんですね。……でも、ちょっとおかしいですよ。
- 所長たん:何がです?
- ティセ:なぜこんなところに、JR貨物、東新潟機関区所属の子が居るんですか?
- 所長たん:そういえば……
- ばぐたん:JR東日本の施設、と聞いてたはずよね。
- 所長たん:まあ、妹さんとはいえ、見られて良かったです。知っている方には当たり前かもしれませんが、黒井駅で働いている子が、オフの時は直江津で休んでいると分かったわけですし。それでは、時間も遅くなってきつつありますから、そろそろ新潟へ戻りま…
- ばぐたん:ちょっと待って。
- 所長たん:何です?
- ばぐたん:左隣に、もう1本レールが入っていってる。シャッターが下りてるけど。角度を変えて見られないかしら。
- 所長たん:そうですね、もう少し北側から斜めに……
- ばぐたん:……すごく見難いけど……隣に……もう1両……朱色のが……
- 所長たん:えっ!?ぎりぎり望遠で狙えませんか!?
- ばぐたん:難しいわね……。今三脚ないし……無理。カメラじゃ無理。
- 所長たん:そうですか……。まあ、2両も見られたんです、よしとしま…
- ばぐたん:…ビデオカメラに強力な手ブレ補正機能があるのを思い出したわ。これで光学系もデジタル処理も使って最大望遠で狙ってみる。ちょっと待ってよ……
- 所長たん:……まったく、諦めの悪い人ですね……。
- ばぐたん:……見えた。言うわよ。でぃー。いー。じゅうの。さん、ぜろ、ぜろ………ぜろ?
- 所長たん:………3000番なんて、ついた子は居ませんよ………?さん、ぜろ、ぜろは確定ですか?
- ばぐたん:ええ。300までは読めたわ。確実。最後の1文字が、見えにくくてよくわからない。
- ティセ:……あの。二人とも、落ち着いてよく聞いてください。
- 所長たん:どうしました?
- ティセ:DE15から改造されたDE10は、3000番台と3500番台に整理されている、というのはご存知ですよね?
- ばぐたん:昨日所長から散々入れ知恵されたわ。3000番台の3001を狙えばいいっていうのもセットで。
- ティセ:その通りなんですが、実は、3000番台には、2012年時点で、姉さん、つまり3001号機の1両しか居ません。
- 所長たん:……!!!!!
- ティセ:気づきましたか?
- ばぐたん:……ええ。もちろん。さん、ぜろ、ぜろ、の桁まで決まった車番は、必ずたった1両に収束する……
【速報】ラーシェ(DE10 3001)発見 @ 直江津駅
https://twitter.com/#!/search/realtime/%23ponatra
黒井から1駅移動してひとやすみ中っぽいです。読みはあってた。
- 3人:DE10 3001、見つけた!!
- ラーシェ:……いやはや、まいっちゃったな、ここまで覗かれたら仕方ないね。……確かにアタシです。
- 所長たん:まいったなあ、ここに居るなら教えて下さいよ。
- ラーシェ:新手のかくれんぼか探偵ごっこの旅っていうのも、面白いじゃないかと思って。
- ばぐたん:散々苦労したわよまったく……
- ティセ:ともあれ、なんというか、意地の勝利でした。お疲れ様でした。
- 所長たん:八戸で貴女を見られなかった不完全燃焼が、そのまま今までくすぶっていましたからね……これで、やっと。
- ばぐたん:作戦成功。まあ、1つぐらいはかっこいいところ見せてもいいんじゃないの。
- 所長たん:それでは、もう少し直江津駅を見まわってから帰るとしましょうか。
直江津→新潟→大宮
<エンバグ二人旅> L:新潟 上越新幹線 18:14 [Maxとき344] 東京 8+8両/E4+E4
https://twitter.com/#!/search/realtime/%23ponatra
第3章の最終移動です。作戦は成功しました。
- 所長たん:さて、あとは遅くならないうちに帰りましょうか。
- ばぐたん:もうちょっと、鉄道漬けになってゆっくりしていっても良かったんじゃないの?
- 所長たん:ぬったりしていく*5のはまた別の機会でいいでしょう。旅の疲れもありますし、無理せず行きましょうか。
大宮→東京
<エンバグ二人旅>ただいま、大宮です。当初購入した切符の終着駅です。約2000km、約2万円、有効期限12日の片道切符を使い果たしました。
https://twitter.com/#!/search/realtime/%23ponatra
- ラーシェ:とうとう、使っちゃったね……
- 所長たん:はい、今のところ人生でもっとも高額な、片道で1枚の乗車券、やっと終着です。実は有効期限はあと8日も余裕があるんですけどね。
- ティセ:これこそ、蒸気機関車や非電化時代の名残ですよね。在来線でも200km当たり4時間弱で行けますから、12日間なんてかかりようがありませんし。
- 所長たん:むしろ、期限をうまく使って観光に回ってくれ、という意味も込みで、そのままなのかもしれませんね。
- ばぐたん:余裕こいてるけど、出発の日、東京駅の東海道・東北連絡改札で「大宮からの切符は買ってあるんですよね?」って聞かれた時、驚いてしばらく口ごもってたじゃない。
- 所長たん:あ、あはは……。むしろあれが醍醐味だって言ったじゃないですか。「あ、大回り一周します」で通じましたし。
- ばぐたん:駅員さんも、あんなバカな切符久しぶりだったのね。
- 所長たん:東京に着き、大宮までの切符には無効印、大宮から継ぎ足した分に関しては 発駅入鋏代 [東]東京駅 なんてヘンなハンコを押してもらい、本日の旅は終着です。
<エンバグ二人旅> L:新宿 小田急小田原線 22:03 [各停] 本厚木 8両/2052F
https://twitter.com/#!/search/realtime/%23ponatra
後日談
結局ラーシェの口からは一言も出ずじまいでしたが、今回訪問の東新潟機関区には、最近凄まじいエピソードがありました。あの震災の日……それから数日経つと、石油事情がひどいことになってきたのはご存知*7かと思いますし、10〜15日後に、とにかく大量に石油を運ぶ手段として、鉄道に白羽の矢が立ったのもニュースになっていましたが…
その福島県サイドについては、東北本線も被災して不通のため、神奈川県・根岸の製油所から、一路北上し新潟貨物ターミナル(=東新潟機関区)まで突っ走り、そこからなんと磐越西線を使い、南東方向に険しい山越えをもう一度やって福島県・郡山にたどり着く、という、すさまじい迂回大輸送作戦が、磐越西線復旧日である15日後の3/26から展開されました。
北サイドの盛岡行きでさえ苦労しているのに、南サイドの郡山行きには、さらなる難関……すなわち、一部非電化路線・線路の規格が下・猪苗代まで山登り・雪がまだ残る、という条件下で、石油を満載した貨車を磐梯山の麓まで引っ張り上げるという試練が積み増しされていました。地図を見ると、猪苗代に至るまでグニャグニャに曲がった路線が確認できると思います。こうやって距離を稼ぎでもしないとまともに登ることさえかなわない、ということです。
そこで、新潟まで20両でやって来た石油輸送列車を2分割し、10両ずつにした上で、各地からかき集めたDD51を全部重連(1両だと力が足りないのでダブルでつなぐこと)にして猪苗代までひきずり上げる、という、普段なら絶対にやらないとんでもない無茶をやってしまったのです。いや、無茶と言っても、機械屋さんとしての無茶であり、安全に問題があることをやっているわけではないのですが…
その時に、非電化区間を貫くために用意されたディーゼル機関車DD51が集結したのが、東新潟機関区でした。現状でこそDE10だけしか居ませんが、ちょっと昔まではDD51も本線輸送で働いていた時代もありますし、なによりすぐ横に貨物ヤードもあり、今回の輸送に最もうってつけの場所です。
ここから先は、いくつか今も残るURLを示しておきましょう。
http://www.youtube.com/watch?v=d_brTmS_lpY
http://kokutetsushoku.main.jp/1shashinkan/bansairinka1/bansairinka1.html
http://news.mynavi.jp/series/trivia/093/index.html
初日に雪で空転してラーシェの1ヶ月先輩(DE10 1124)が救援に出たとか、重連の片方が上り坂でオーバーヒートし動けなくなったので、坂を下ってくる列車と機関車のみ交代した*8とか、緊急とはいえ綿密に計画された列車でトラブルが起こるほどに難しい輸送だったわけですが、東北本線の復旧する日まで、リリーフ役を見事にやってのけました。
あの悲惨な日々から1年2ヶ月、未だ日本中が出口の見えないトンネルに突っ込んだままですが、見えないだけで必ず出口はあります。あの時、絶望が渦巻く中、ひたすら希望を求めて走り続けた人達のことを思い出しながら、また明日も、自分ができることを1つずつこなしていきましょうか。
次回、エンバグ二人旅は、最終章! id:ponapalt:20120506 へジャンプ!