島か、それとも軍艦か! 長崎の沖合で、謎の孤島発見! 人々からグンカンジマと呼ばれ、恐れられている島とは、果たして何なのか! (謎の雄叫び) エンバグスペシャル 長崎の沖合に 幻の島 グンカンジマを追え! 長崎の沖合数十キロに、幻の島は存在した! 我々デベロパ探検隊は、長崎の奥地に緊急取材!ついにその姿をとらえたのである! 荒れるがままの半人工島、そこには、想像を絶する多くの謎が隠されている! その謎を解くには、厳しい自然と、命がけで戦わなくてはならない! 我々エンバグスペシャル取材班は、その謎を解くため、今まさに東シナ海に挑もうとしている! 日本西部 1500キロ走破! それは、延べ1500キロにおよぶ、強行軍である! 人を寄せつけぬ、伝説の島とは、果たしていかなるものなのか! そこに隠された謎とはなにか! |
- ばぐたん:……何このオープニング。
- 所長たん:ええ、ナントカ探検隊シリーズ風です。雰囲気出てるでしょ。
- ばぐたん:そのうち訴えられるわよ……
旅人
画像 | 名前 | 説明 |
---|---|---|
所長たん | ばぐとら研究所代表。筆者の"ゴースト側ミラー"。ゴースト。 | |
ばぐたん | 相方。ツッコミ。バグ。 | |
ラーシェ | DE10 3001。ゴースト。ボケ役。 | |
ティセ | DD16 303。姉の解説役。 | |
筆者(ぽな) | エンバグ天使。ほとんど喋らない。 | |
ヒノハル | 鉄道天使。ほとんど喋らない。 | |
畝傍 | スコップ天使。ほとんど喋らない。 | |
ベルクエル | 変態天使。ほとんど喋らない。 | |
辺矢鈴目 | ひん剥き天使。ほとんど喋らない。 |
ばぐとら研->新大阪->博多
近鉄大阪線 [快速急行] 上本町 5411/DF11→
https://twitter.com/#!/search/realtime/%23ponatra
只今 大和八木 です。この列車は、特急ハシマ作戦1号です。橿原線の列車と連絡待ちをしております。発車までしばらくお待ちください。
- 所長たん:というわけではじまりましたハシマ作戦。出発は「始発」です。
- ティセ:本当はこの前に準急が出ていますが、上本町方面への最速列車としては始発ですね。
- ラーシェ:…ふあぁ。眠いんだけど…なんでこんな時間に…
- ばぐたん:なんでも、たった1泊2日で長崎行きだから、行きは始発、帰りは終電らしいわ。
- 所長たん:それでないともったいないですからね!完璧な計画です!(ドヤ顔で)
- ラーシェ:完璧、ねえ……。デタラメエクストリーム強行軍としか思えないんだけど。
NOTICE:予定ルート上の遅延情報を反映し、リアルタイムリルートを行います
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近鉄奈良・難波線 [準急] 難波 8613/X63+2両→
大阪市営御堂筋線 [普通] 千里中央 8303/10両北急
- ばぐたん:で、リアルタイムリルートって?
- 所長たん:このタイミングで、大阪環状線遅延の情報が出てましたので、地下鉄経由に変えました。
- ティセ:「大阪市内発」の乗車券なので、鶴橋で乗り換えてJR線をできるだけ使ったほうが安いんです。
- 所長たん:だけど、遅れるよりは270円ぐらい出しますよね。
- ばぐたん:理由はわかったけど、幸先はあまり良くないわね。何かよくないことが起きないといいんだけど。
- 所長たん:さて、ここで畝傍さんと合流です。
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- ラーシェ:うねねーおはよー!
- ばぐたん:うねねーおはよう。
- ティセ:うね姉さん、おはようございます。
- ラーシェ:……なんか畝傍さん、苦虫を噛み潰したような顔してるんだけど。
- ティセ:事前に教えてもらった通りの挨拶だったのですが、何かまずかったのでしょうか。
- 所長たん:いえ、これであってます。大丈夫です。
*****
- 所長たん:……さすが、混んでますね。連休初日だけあって。
- ティセ:自由席は3両しかありませんし、仕方ないですよ。
- ラーシェ:これって、博多まで続くのかな……
- ティセ:たぶん。
- ラーシェ:うぇぇ、列車なんかもうやだー……
- ばぐたん:…元車両とは思えない台詞が聞こえた気がするんだけど。
- 所長たん:気のせいですよ。
博多->長崎
鹿児島・長崎本線 [特急かもめ13] 長崎 車番不明/6両
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ただいま 諫早 です。
- ラーシェ:乗り換え先もひどいね……
- 所長たん:長崎へ到達できる最短路線はこれだけですし、当たり前ですよ。
- ティセ:こちらは進むごとにだんだん減っていきますから大丈夫でしょう。佐賀あたりでだいぶ空きますよ。
- 所長たん:ちなみに、車番不明とありますが、885系白いかもめでした。
*****
- 所長たん:長崎に到着しました。ここでほかの3人と合流です。
- ラーシェ:みんなやっほー!元気してた?
- ばぐたん:とりあえず、挨拶そこそこにして、行くわよ。あんまり時間ないんだから。
長崎->フェリーターミナル->常盤桟橋
- ばぐたん:というわけで、とりあえずフェリーターミナルに歩いて来たわけだけど…
- 所長たん:確かに軍艦島クルーズを掲げた窓口はありますが、会社の名前が違いますね。
- ラーシェ:あっ、これ…
- ティセ:どうしたの、姉さん。
- ラーシェ:そうだ、フェリーターミナルじゃない別のターミナルだった、てへぺろ☆
- ティセ:……軽油抜き1週間。
- ラーシェ:なんでー!方向はあってるし、このままもうちょっと先なだけだから〜!
- ばぐたん:相変わらずスタートから先が思いやられる展開なんだけど…
- 所長たん:というわけで、長崎港常盤ターミナルビルにやってきました。
乗船
ユニバーサルワーカーズ軍艦島コンシェルジュ線 [直行] 端島 マーキュリー/1両
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http://www.gunkanjima-concierge.com/
- ラーシェ:ところで、そもそも軍艦島って?
- ティセ:簡単に言うと、この島から斜め下に続く海底炭鉱を掘り抜くための前進基地です。
炭鉱の島は他にも例があるのですが、港からかなり離れたところにあった小さな島に、
炭鉱の施設だけでなく、働く人達の住居などまですべて建てる必要がありました。
そのため、日本最古の鉄筋コンクリート造の高層住宅をはじめとして、たくさんの高層住宅が林立していました。
今でも、その特異な風景を見ることができます。 - 所長たん:詳しくは、wikipedia:端島 (長崎県)をご覧ください。
- ばぐたん:つまり、炭鉱跡としての産業遺産だけではなく、ここに長い期間住んでいた人がいて、中にはここが「故郷」な人も居る…と。
- ティセ:そうです。廃墟の風景を楽しむだけでなく、そこに居た人々の営みを想像してみてください。それでは、出港です。
上陸へ
- ばぐたん:長崎の風景を見ながら30分、ついに到着ね。
- 所長たん:今日は写真を撮りやすい位置に陣取れなかったので、道中の話は明日にでも。
- ティセ:それにしても、海の様子は平和そのものでしたね。
- ラーシェ:外海だからやばいかなーと思ったんだけどね。今日は楽だったかな。
- ばぐたん:うん、これなら明日も余裕ね。
- 所長たん:……フラグを林立させてる気がするんですが、気にしないことにしましょう。
- ラーシェ:さあ、ついに上陸だよ!
- ティセ:実はこの島、外海にあるせいで海が荒れやすく、この桟橋も散々壊されて、これが3代目改、となります。
- ばぐたん:「改」って?
- ティセ:一般開放のために、小さめの船でも、潮の満ち引きに関係なく着岸できるよう、真ん中に階段を作ったそうです。
30号棟
- ティセ:そしてここが、冒頭でお話していた「日本最古の高層住宅」、30号棟です。
実際は何度も改修・増築を受けた姿ですから、最初からこんな立派なものだったわけではありませんけどね。 - ばぐたん:とはいえ、大正5年に高層住宅を建てなければいけないなんて、相当切羽詰まっていたのね。
- ティセ:手前右30号棟、手前左31号棟、そして奥の25号棟。ここだけでも、密集した高層住宅の一端が見える気がします。
- ラーシェ:こんな感じで詰めっ詰めにいっぱいあったってこと?
- ティセ:はい。この奥に延々と住宅地域がありますから。
山通り
離岸
- ばぐたん:そろそろ出港時刻よ、名残惜しいのはわかるけど、明日もあるんだから早く。
- 所長たん:1日だと物足りないですね。2日確保してよかったかもしれません。
- ラーシェ:明日、無事に上陸できればだけどね。
- ティセ:…妙なフラグ立てないで、姉さん。
*****
- ラーシェ:うぇぇ、帰りは揺れた……何この違い。
- ばぐたん:風が出てきてるわね…
- ティセ:明日、大丈夫でしょうか……
- 所長たん:まあ、大丈夫でしょう。たぶん。
夕食、宿泊……
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- ばぐたん:もう夕方5時過ぎてるじゃない。夕食と泊まりの準備ね。
- 所長たん:何食べましょうか?
- ラーシェ:ちゃんぽんか皿うどん!
- ティセ:またベタな……
- ラーシェ:うん、両方食べれば解決だね!
- ティセ:食べ過ぎ。そのうち太ってDE50に…
- ラーシェ:そんなことないから!
- 所長たん:そんなこんなで、長崎の夜は更けていくのでした……
*****
- ラーシェ:ところでさ。なんかつまんないんだよね。ふつうの旅行じゃない。
- ティセ:長崎に来て軍艦島で2日潰すのがふつうの旅行かはさておき、平和なものね。
- ラーシェ:なんかこうさ、前の東北旅行みたいに、なんかおかしな移動とかさ。エクストリーム成分が足りないんだよね。
- ティセ:そうかな…。まさか毎回毎回トラブルだらけなんて、そんなのないって。
そう、まさか毎回トラブルだらけなんて。
そう思っていた時期が、我々にもありました。
次回、フラグ乱立したまま id:ponapalt:20121124 へ!